給料が理由で会社を辞めたい人に上司として言いたいことをまとめてみた

こんにちは。マルキチです。

中小企業にSEとして転職して今は管理職として働いているのですが、これまで何人も会社を辞めるメンバーを見送ってきました。同じぐらい思いなおしてくれる人もいました。

会社を辞める人、会社を辞めたい人とたくさん話をしてきた経験を管理職、上司としての立場から振り返ってみます。

あくまで私個人の考えですが、転職を考えている人や悩みを抱えて会社を辞めたい人に言いたいことをまとめてみるので、当事者にも上司として部下を見てる人にも参考になればという思いです。


上司として会社を辞める・辞めたい人に言いたいこと

会社を辞める・辞めたい理由代表

まず、会社を辞める・辞めたい理由としてこれまで当事者と話してきた傾向をまとめてみます。

・給料、待遇に対する不満

・人間関係の悩みがある

・他にやりたいことがある

・家庭の事情

人によって言い方は違いますが、だいたいがこのような理由に集約されてきます。

その中でも一番よく聞く、給料や待遇に対する不満を辞めたい理由にしている場合について上司として伝えたいことをまとめてみます。

退職理由とそれに対して上司として言いたいこと

一番大切なことは最初に話してくれる理由が本当の理由ではないことと認識することで、会社を辞めるに至った本当の理由をしっかり聞いてあげることです。

給料に対する不満

【理由について】

一番多いのが給料に対する不満が辞める理由やキッカケとなってしまうことです。

自分が稼ぎ出している利益に対しての報酬が少ないとか、同業、他業種の友人と比較して安いと感じたり、生活でイッパイイッパイになり余裕がない、好きなことができないなどがよく聞かれます。

ボーナス時期には期待していたより支給額が少なく見切りをつける人の数が増える傾向にあります。

【言いたいこと】

実際私も給料に不満を感じて前の会社を辞めてます。未経験でIT業界に入って3年ほどで生意気にも不満を募らせていました。

給料に不満を持って辞めようと考えているメンバーに対して「いくら欲しいの?」と私は直球で聞くのですが、即答できる人はほとんどいません。

ただ漠然と給料が安いと感じているだけで、いくら欲しくて、その理由を明確に持っている人って少ないです。

そして最初に給料を理由にする8割ぐらいの人は、会社の雰囲気は好きとか働きやすいとか言います。たくさん転職を経験してきた私からするとそれに勝るものってないと思いますよ?働く環境が一番大事です。

漠然と不満を持ってる人に対しては、会社が目指すビジョンよりも、私自身が描いているビジョン、やりたいことを正直に伝えます。伝えるというか語るというか、わりと熱っぽくなってしまうことが多いのでウザイかもしれませんが、ワクワクするような未来を明確に共有できると転職を考え直して、さらに一緒に頑張ってくれる仲間になれることが多いです。

もちろん描く未来の中には「たくさん稼ぐ」ことも含まれます。

働きやすいと感じている会社で、今の不満ではなく明るい未来により解消されるのであればwin-winですね。ただし、上司として語った未来に責任を持って行動を起こす必要があります。まあ、それができなければ上司辞めたらいいです。

もう少しお金があれば・・・という部下にはこっそり副業を勧めてます。

当事者と話をしていく中で、給料が本当の理由であれば基本的には止めません。個人の要望だけで給料が上がることはないので、働きぶりや成果、評価が給料とかけ離れていれば私の上司や経営者に相談したりと動きますが、残念ながら大抵そんなことはないです。

「給料を上げるにはどうしたらいいか?」と考えを聞いてみても明確な考えや行動指針もなく不満だけしか頭にないので仕方がないです。

転職活動する際のアドバイスだけはキッチリします。

給料で妥協して入社することは絶対ダメだよ」と。


待遇に対する不満

【理由について】

待遇面で不満を募らせて辞める理由にする人もいます。

例えば、社内では一般社員としての立場にいるのですが、主任・課長などの役職がいつまでたってももらえないとかですね。

【言いたいこと】

まず、役職があがったら何がしたいかを聞きます。

どうして役職につきたいのか?

ただただ自己顕示欲が強いだけであれば明確な回答は返ってきません。。返ってきても独りよがりな理由であることが多いので、役職につくとは自分のためではないと考えを修正してあげるよう伝えてみます。

上司として部下を持つことは、部下の未来に対する責任を持つことになるので、自分なりのビジョンがないと部下がかわいそうです。

おそらくそういった部分を見抜かれているので上にいけないんですね。

立場が上になるって、自分だけのためじゃないことをわかって欲しいです。

ただ、立場が変わると見えてくるもの、考え方が劇的に変わりますので上昇志向を持っていることは素晴らしいです。あとは自分の気持ち、考え、ビジョンを具体的に表現できるように準備して行動していけば会社を辞める必要がなくなります。今の会社で上に行けますから。

自分を役職につけてくれない会社で不満を持って転職しても原因は自分にあるので転職先でも役職なんてつけません。

それどころか人間関係の構築に多大なパワーを使って疲れますよ。人間関係構築に失敗すればさらに道は遠のきます。その覚悟がありますか?

もし自分の上司が全く使えないのであれば、さらにその上司に「自分を上にあげてくれ」とビジョンとその材料を持って立候補しましょう。

会社を辞めようと考えている人に伝えたいこと

難しいことかもしれないですが、頭の中に「転職」の言葉が小さく浮かんだ時に相談してもらいたいのが上司としての本音です。

その転職の理由は相談することによって今すぐ解消出来るものかもしれないし、会社を辞めて転職するより残ったほうがメリットがある話が聞けるかもしれないし。

私みたいに転職をしてきている上司であればアドバイスを聞けるかもしれないし。

会社を辞めて転職することへの反対意見は全く持っていませんが、100%納得してから辞めるほうが自分のためになるのは間違いないです。

今の会社で円満退社をできるようにしたほうが転職活動にも注力できますし、双方で納得できていれば私は転職活動を応援するので。



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする